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保育士あるある ~うちの保育園は男児が多くない??~
2020/06/07
メンテナンス明け第一弾は「保育士あるある」調査シリーズ!
保育士を続けていると「今年のクラス男児が多くない??」「入園してくる子はまた男児!?」といったことありませんか??
男児が多いとクラスが賑やかになる傾向が高かったり、女児が多いと演劇の配役に悩んだり。。。
では、実際に保育園の男女比はどうなっているのか!?今回は出生男女比(0歳児の男女比)をもとに統計データからこの保育士あるあるを調査してみました☆彡
(今回は肩の力を抜いてお楽しみください♪)
◆東京都江東区の男女比
・今回、この統計を行うきっかけとなった江東区の認可保育園では男児の割合が多いとのことで、まずはこの保育園が所在する江東区の男女比状況について統計を見てみましょう。
上記統計を見てみると確かに男児の割合が多いですが、そこまで極端な偏りではありませんでした。
一番偏りが大きい年でも平成11年度の53.3%程度の差しかありません。
◆日本全体の男女比
・では日本全体ではどうでしょうか。男児が多い印象という江東区の男女比統計と比較してみましょう。
ほぼ江東区の統計と変わりませんでした。となると日本全体の保育園では「うちの保育園男児の方が多いんだよね」という“保育士あるある”が圧倒的に多いのだろうか。そこで東京と分かりやすく比較をする為、地方都市の男女比の統計を調べてみました。
◆徳島県の男女比
・では首都・東京より遠く離れ、人口減と共に2017年都道府県高齢化ランキングで5位という徳島県の男女比を見てみましょう
(※1位・秋田=35.6% 5位・徳島=32.4% 46位・東京23.0% 47位沖縄21.0%)
東京と比べてみても・・・そこまで大きく変わりはありません。やはり男児の割合が多く、その比率も平均して51%前後です。
◆保育園に近い環境の徳島県佐那河内村の男女比
では保育園ではなぜ「男女比あるある」が生まれるのか!?その答えは徳島県にある佐那河内村の男女比統計をみると解決します。
佐那河内村の0歳児の人口割合では、見事に保育園で起きる男女の偏りが顕著に現われた。平成28年度に至ってはなんと全員が男児という究極の偏り。男女比を1対1と想定しても12名の子どもが全員男児の確率はなんと・・・0.0245%という奇跡。(コインを投げて12回全てが表の出る確率)
上記の男女統計表を0歳~5歳児クラスの62名定員の保育園として見立ててみると、このような割合の保育園は意外と多いのではないでしょうか。学年によって男女比が異なり男児が多い学年もあれば女児が多い学年も現れることで“保育園あるある”がまた一つ生まれることになるのです。
【結論】・・・保育園で見られる男女比の“あるある”は統計上起きやすいものだから。
一般的に認可保育園では60名~100名程度が多く、保育園の1学年の人数が10~20名程度であれば「男女の偏りは頻繁に発生するもの」であると言える。その結果、その年や地域性によって男女比の差が出るものではなく、男女の偏りはただの偶然だった。
今回の調査結果より・・・保育園の男女比は徳島県佐那河内村をモデルとして参考にすればよいということが分かったのである(笑)
注:写真はイメージです、笑。
◆おまけ・・・徳島県佐那河内村とは・・・!?
・平成の大合併により徳島県内にあった8つの村のうち7つが合併されたことで徳島県内唯一の村となる。
人口は2,100名程度。特産物では「すだち」が有名であり、ふるさと納税ではすだち製品のお礼品が多く連なる。
県庁所在地である徳島市に隣接しているが・・・電車は走っていない。
<佐那河内村のPRページより>
医療費は、高等学校卒業まで無料です。子育て環境は良く、待機児童も居ません。
村に流れる園瀬川は、流れも緩やかで川遊びには最高の川です。特に嵯峨地区には、全国でも珍しい川の遊泳場があり、夏休みには多くの子ども達で賑わいます。
ちなみに、この村の読み方は「さ・な・ご・う・ち」であり・・・
「な~んもない」がある村ここは宇宙の一等地とのキャッチコピーが掲げられている☆彡
写真ならびにPR内容は「とくしま移住交流促進センター 」より。
◆この記事のまとめ
・今回はメンテナンス明け第一弾として人気保育士ライターの小林まるさんに、保育士あるあるについて執筆いただきました。
後半は肩の力を抜いて楽しめる内容となりましたが、前半の統計表は色々な場面で活用できる内容になっています。
実は教えて保育の参考書にて掲載テーマを募集したところ「保育士あるある」についてのご意見が多く寄せられた為、今回の掲載につながりました。
今後も皆様より掲載テーマを募集しておりますので、お気軽にお問合せください。
みなさまからのご連絡、心よりお待ちしております。
◆関連リンク (ブックマーク&フォロー)
https://maru-hoiku.hatenablog.com/
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