教えて保育の参考書(毎週更新‼)

~現役保育士が保育士目線で“保育士向け”にまとめた最新情報。男性保育士、新人保育士必見~

保育業界のお役立ち情報 保育関連の施設による特徴

乳児院とは??男性保育士逮捕で検索上昇。

2019/04/01


東京都杉並区の自宅アパートで保育士の照井津久美さんが刺殺された事件で、警視庁は30日、照井さんが勤務する同区内の乳児院の同僚で保育士の松岡佑輔容疑者を殺人の疑いで逮捕。松岡氏は「刺していません」と容疑を否認しているという。

このような事件が世間を騒がしており、インターネット上では「男性保育士逮捕」「男性保育士事件」というキーワードと共に「乳児院」のキーワードが急上昇されました。

では今回の男性保育士逮捕で注目された乳児院とはどのようなものなのでしょうか。また男性保育士は乳児院で働くことは珍しいのでしょうか?

 

 

◆乳児院とはどのような施設なのか

・乳児院とは、様々な事情によって親や保護者との生活が困難な1歳未満の子どもを保護し、養育する施設のことを言います。保育園との大きな違いは、「通所ではなく入所」であるということ。子どもたちは、1日24時間のすべてを乳児院で過ごしています。全国では約140か所あり、定員数で4000名程度の子どもたちが様々な理由で入所しています。

児童養護施設が原則として1歳以上の児童を養育するのに対し、1歳未満の乳児を主に養育していますが、必要がある場合には小学校入学以前の幼児も養育することが可能とされています。職員構成としては嘱託医、看護師、児童指導員、栄養士、調理員などが養育にあたっており、子どもたちの対応については保育士がメインで行っています。

(社会福祉士や保健児童ソーシャルワーカーなども勤務しています。)

 

かつては戦災孤児や捨て子とが入所理由の大半でしたが、近年は児童虐待(育児放棄のネグレクトを含む)や家庭問題による養育者の不在、児童自身の障害などが多くを占めているというのが現状です。また入所している乳幼児については母親が病気であるという理由も3割程度を占めているとのこと。

乳児院に入所していた子どもは、その後、実の両親や親族の元へ引き取られることもあるが、里親の元へ引き取られたり、それが無理な場合は児童養護施設へ措置変更となることもあるとされています。

 

 

◆乳児院での仕事内容とは

1、子どもの支援

・おむつ替えや食事、入浴などを行います。年齢を重ねるようになると、基本的生活習慣の確立やトイレトレーニングを行ったりします。保育園の乳児クラスで行っている保育内容が基本で、その内容を個々の家庭ではなく”集団生活”の中で行うことになります。

 

2、保護者の支援

・子どもたちをできるだけ親許へ戻すため、保護者のサポートも行います。保護者と話し合いながら子どもとの面会を行ってもらい、保健師などの協力を得ながら育児を再開できる環境を作れるよう指導していきます。その中で、子どもを引き取った後や子どもとの日常生活などについて不安を抱えている保護者の気持ちに寄り添いながら、相談を受けたり、具体的なアドバイスを行ったりということもします。

 

3、親子の支援

子どもの養育、保護者のケアに加えて行うのが親子関係構築のサポートです。乳児院にいる子どもはまだ小さく、親子の信頼関係がまだしっかり築けていないうちは泣いてばかりいたり、また保護者も子どもが泣き止まないことに困惑したりということもあります。そういった場合にも保育士が間に立ってお互いの歩み寄りを助けます。また、子どもが退所したあとも引き続きサポートしていくのも重要なお仕事です

 

 

 

◆夜勤の勤務など、泊まり込みや夜中の保育対応も

・通所の保育園と異なり、入所の乳児院や児童養護施設では当然のことながら夜勤の勤務もあります。その為、勤務は一般的な8時間拘束+1時間休憩ではなく1日の勤務が長時間になり、代わりに休暇が多くなるなどの変則シフトもあります。また乳児院では入所対象が0歳~2歳未満が多いため、当然夜泣きも多くあり、子どもたちに安心感を与える配慮も必要です。この月齢は本来、特定の保護者からの愛着形成が必要とされておりその結果子どもへの安心感が生まれることから、勤務する職員は保護者の代わりとして様々な愛着形成への努力やサポートが必要となります。

 

 

◆男性保育士は乳児院で勤務出来るのか??

・今回話題になっているのが男性保育士が乳児院で勤務をすることが出来るのか。また出来るのであればどれくらいの割合なのかということです。実際の数字はわかりませんが、男性保育士の割合的には保育園よりも極めて少ないです。社会福祉士として勤務をしている男性は多いですが、男性保育士となるとその数は希少のようです。以前この”教えて保育の参考書”でも記載したように保育園でも男性保育士が0歳児を担当することはとても珍しく賛否が分かれるという解説をしました。

 

http://hoiku-youchien.com/2019/02/17/danseihoikushi0sai/

(男性保育士の0歳児保育とは)

 

近年、男性保育士は”防犯上の期待”も高まっており、特に乳児院は24時間の入所施設なので深夜の時間帯に男性保育士が在籍することは働く職員や子どもを預ける保護者にとってはとても心強いと言えるでしょう。もしかしたら今回は事件を起こす側で報道されておりますが、この男性保育士も事件を未然に防ぐということを期待して採用されたのかもしれません。

 

 

 

◆この記事のまとめ

・今回、乳児院で働く男性保育士の逮捕というのは大変大きな衝撃となりました。現時点ではまだ「容疑」という段階なので様々な方面で断定することは出来ませんが・・・

やはり保育園でも乳児院や児童養護施設といった24時間の入所施設でも、防犯上のことを考えると男性保育士が配置されているというのは、とても大きなメリットに間違いないと思います。

実際に筆者の友人も乳児院で勤務をしております。やはり深夜勤務や子どもの心のケアで大変な部分も多いですが、保育園とは異なる喜びや発見もあり非常に働き甲斐のある仕事であるという話もよく聞きます。

また日本全国の乳児院では子どもの為に働く男性保育士さんが多く活躍されており、引き続き子どもたちやその保護者の為に、頑張っていただきたいですね。

 

保育の参考書:問い合わせ&質問・依頼フォーム

みなさまからのご連絡、心よりお待ちしております。

 

 

 


-保育業界のお役立ち情報, 保育関連の施設による特徴

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。