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【解説】ガイアの夜明け・保育士特集(3月18日追記)

2019/03/18


「ブラック保育園」から子どもを守れ!保育士の誇りをかけた闘いの結末は?

今回はガイアの夜明けに関する保育士関連の内容にTwitter上の反応がとても高いことから早期に記事を掲載したいという想いと・・・

放送内容に偏りが見られた為、様々な見解が分かれることを想定しまして”教えて保育の参考書”としてではなく当サイトの筆頭人気保育士ライターでもある”小林まる”さんのブログ記事を掲載します。

小林まるが解説 【ガイアの夜明け~保育士~】

 

 

 

◆ガイアの夜明け~保育士絶望現場を救え~放送内容

・株式会社が運営する認可外保育園で働く保育士および子どもたちの劣悪環境をテーマに30分程放送されました。

 

 

辞める人が後を絶たない保育士。その背景には、保育園の「利益最優先」による弊害が。

「ブラック保育園」から子どもたちを守れ!立ち上がった保育士たち。
誇りをかけた闘いの行く末は?
「人々の役に立ちたい」「子どもの成長を助けたい」と子どもの頃からの憧れの職に就いた人々。
彼らの志を守るために、今できることは?

※ガイアの夜明け 番組公式ページより抜粋。

 

 

◆Twitter上では保育士以外の一般の方から意外な反応が

・保育業界では基本の保育士配置基準について一般の方からはこの配置基準は保育士の負担が大きすぎるのではという意見が多く寄せられる。

しかし教えて保育の参考書の筆頭ライター小林まるさんは現実的には【1対12】が限界と解説。

その理由は、保育園の補助金による保育士の給料と保育士不足が大きな影響と。

また待機児童、保育士不足問題は、日本全体が抱える問題であるとの解説も。

 

 

◆保育士の大量退職はここ数年で大幅に増加

・このガイアの夜明けの保育士特集の放送翌日には、東京都中央区の認可保育園でも職員の大量離職の報道がでました。

こちらも株式会社運営の保育園でしたが、株式会社だけでなく社会福祉法人が運営する保育園でも保育士の大量退職は少なくありません。

主に株式会社では給与面の待遇と保育士不足による労働量が多いこと。社会福祉法人では一族経営による理不尽な精神的負担などが主な理由と言われています。

しかしこれは保育士にとって悪いことばかりではなく、保育士不足の影響で保育士が集まらないという背景と比例して、保育士が自分の働きたいと思う職場を選ぶことが出来る環境に変わったと言えます。

ただ、それでも保育士は基本的に3月の年度末まではしっかり責任を果たすことがほとんど。その中で今回のガイアの夜明けの保育士特集で問題になっていたのは「年度途中で決断をした」ということと「運営側が保育士を引き留めなかった」ことを含む保護者ならびに働いていた保育士への配慮不足という部分でした。

繰り返し強調しますが、、、保育士の多くは退職する時期を3月末を区切りとして筋を通しており、年度途中での退職はとても異例でありよっぽどなことです。

また保育士の待遇ばかりが注目されがちですが、ここで働く保育士の方々は「子どもたちの保育環境の改善」と「運営費の使い方」について説明を求めていたことがとても印象的でした。

 

 

◆運営側は今後どのように経営を考えていたのか??(3月18日追記)

・ガイアの夜明けの保育士特集の放送内容では、保育士側が求めていた運営費の使い方まではわかりませんでした。「運営側の新規開園」については既存の保育園の環境改善を優先することを保育士側は求め続けていたこともあり、新規開園は撤廃されたとのこと。しかしこの点についてはもう少し補足があればというのが筆者の感想です。

実は、株式会社が運営する保育園の場合「経営面」だけを考えれば、複数展開することで保育園の経営面を大幅に安定させることに繋がりやすいのです。また名取市のHPでは平成31年より認可保育園に移行予定だったことも掲載されており、認可外から認可園に移行することで経営は大幅に変わることが予想されていたはずです。

それでも保育士は退職を選択。もしかしたら経営側は認可移行のメドが立っていたから保育士たちを引き留めなかったのか。とても気になることばかりです。

また放送の中で名取市の職員も同席し「立ち入り検査を実施し保育の質を担保できない」ということでしたが、果たして認可移行はされるのか。

今回の放送では時間の都合もあったとはいえ、ここまで特集してくれたのであれば、もう少し情報が欲しかったというのが筆者の見解です。

 

 

◆今、話題の保育士借り上げ社宅は適用されなかったのか。(3月18日追記)

・ガイアの夜明けの中で「手取り13万円」と放送されていましたが、当サイトでも解説している保育士の借り上げ社宅制度は適用されればもっと生活は楽になったのではないかという意見も寄せられました。保育士の借り上げ社宅は多くの自治体で「単身でなければいけない」という規定は定められておらず家庭を持った保育士でも条件が整っていれば利用可能です。

しかし基本的に東京、埼玉、神奈川、千葉の都市部は多くの自治体では借り上げ社宅制度を適用していますが、名取市では実施していません。借り上げ社宅は自治体と法人の負担も発生する為、財政面で緊縮方針の地方では自治体側がこの制度を適用していないのです。その為、ここで働く保育士には適用されていませんでした。(宮城県内では仙台市では実施)

※基本的に保育士の借り上げ社宅制度は保育士の待遇をあげる為ではなく、本来は保育士が不足している地域が特別予算を使って、各地方から保育士を上京させようという取り組みが目的だからです。

 

 

 

 

◆リンクはこちらから

・今回は番組内で株式会社運営の保育園ならびに無認可保育園に対する偏った見解もあった為、詳細はこちらのリンクからご確認ください。

これを機に当サイトだけでなく筆頭ライターでもある【小林まる】さんのブログもブックマークしてみてくださいね!

(問い合わせが多数あった為、3月18日に”教えて保育の参考書”でも追記を行いました。)

 

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みなさまからのご連絡、心よりお待ちしております。

 

 

 


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