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保育園の第三者評価ってなんでしょうか

2020/06/14


保育園の第三者評価については近年、東京都内の認可園では義務化されている自治体も多く実施している保育園が増えてきました。

しかし実際に自分が働いている保育園で実施していないとこの第三者評価はよくわからないという保育士も少なくありません。

今回はそんな保育園における第三者評価について解説していきます。

 

 

◆第三者評価の流れと目的

・第三者評価を簡単に表現すると以下の図式になります。

 

 

 

1、保育園を評価する外部の機関

2、保育園と保育士を含む保育園で働く全職員

3、実際にその保育園を利用している保護者

この三角関係で第三者評価は成り立っています。

 

第三者評価の目的はその保育園の現状を保育園以外の評価機関がインターネット上などで公表することです。その結果として以下の3点に役立てることが出来ます。

 

1、保護者が保育園を選ぶ時の参考にする。

2、利用している保護者と働いている職員が保育園に対して率直な意見を伝えることが出来る。

3、その内容を運営側はみることで今後の保育園運営の参考にすることが出来る。

 

 

◆第三者評価の評価方法とは

・保育園における第三者評価は主に以下の流れで評価されていることが多いです。

◎事前調査

1、各家庭に1部ずつ保護者アンケートを配布(実はこの回収率も評価の一つになります)

2、保育園で働く職員に配布されるアンケート(保護者のものとは別になります)

3、評価機関からの質問に答える保育園側の回答書

 

◎実地調査

4、「3」で回答した内容を関連付ける書類等の確認

5、保育園の実地訪問による内部調査(実際の保育の様子など)

 

事前調査については実地調査前の1か月~2ヶ月前に行われます。

アンケートは自由記述を除けば10分程度で終わります。(でも意見がある方は自由記述がとても長くなります。)

 

実地調査は、それぞれの項目担当者にわかれて2~3人の評価者が約半日かけて行われます。

理事長、園長、主任といった経営者が対応する場合がほとんどで、現場の保育士さんに意見を聞いたりすることはあまりありません。

しかし監査と同じように運営に関する保育書類等を確認しますので、監査同様に保育園側から午睡チェック表、保育計画、児童票などの書類を仕上げておくように指示されます。

 

 

 

◆監査と第三者評価との違い

・監査は運営上の不備があり指摘事項があると改善命令とその結果がずっと公表されることにもなります。あまりに酷いと認可取り消し。認証取り消しなどの対応になります。また第三者評価には監査の時に厳重にチェックされる勤怠関連や会計関係のチェックは原則ありません。

(現場の保育士さんたちにはあまり関係ないかもしれませんが、実は経営陣はこの会計関係がとても大変で外部の会計士などに依頼をして何回もチェックをしており、最近は保育士不足の関係で職員が適切な人数で配置されているかも監査の重点項目になっています。)

しかし第三者評価と監査は基本に同じと考えてよいでしょう。監査についても各都道府県や自治体の担当者が保育園の調査に入るものなので、第三者が評価することは同じです。

大きく違う部分は「保護者の声」と「働く職員の声」がそのまま反映されることでしょう。

 

 

◆第三者評価は比較的最近始まった制度

・実はこの第三者評価というものは2001年(平成13年)にスタートしたもので、保育業界ではなく主に介護施設を中心に実施されていた制度です。またこの評価費用は大変高額で、保育園側は限られた予算から50万円~60万円の高額な受審費用を負担するのにはあまり積極的ではありませんでした。その為、保育士養成校でもこの制度については授業などで取り上げられることもなく、実際に実施している保育園以外では第三者評価については知らない保育園も少なくありませんでした。

 

 

 

◆第三者評価が保育業界に広がった理由

・第三者評価は地域によって実施しているしていない保育園の差が大変大きいです。これは平成25年に東京都で始まった一つの制度が関係しています。東京都では認可保育園を中心に各自治体で第三者評価の受審を義務付けました。その代わりとして第三者評価についての費用は全て東京都と自治体が実質全額負担をする形で予算取りをしたのです。一部の自治体で例外もありますが、多くの自治体が実質0円で第三者評価を受けることが出来るようになっているのです。

つまり、東京都では第三者評価に関する費用は全額負担する。逆に第三者評価を受けないのであれば、代わりに他の補助金部分で減額します。という新たな規定を作ったのです。

その結果・・東京都では認可保育園2,811園。認証保育所で610園の合計3,421の保育園が第三者評価を一斉に受ける形になったのことで第三者評価の認知度は大幅に広がったというわけです。

(平成30年4月時点)

 

http://www.fukunavi.or.jp/fukunavi/hyoka/hyokatop.htm

(東京都福祉サービス第三者評価)

 

 

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