
保育士の年金と健康保険
今回は保育士の方からの質問が多い、額面と手取りの違いの大きな要因となっている年金と健康保険について。 「求人票を見た時は月給210,000円って書いてあったのに、楽しみにしてた初任給の振込額を通帳で見たら181,582円ってなってるし。一体どうなってるの?ハメられた?」的な疑問についてお伝えしていきます。
給与の表示はハローワークや新卒求人票でも控除(色々引かれる)前の金額
ここでまずはおさらいしておきましょう。基本的にハローワークや学校に届く求人票においても、表記されている給与額は年金や健康保険、雇用保険や労災保険、所得税や住民税などが引かれた金額となっております。 特に年金や健康保険については引かれる金額も大きく、額面の給与額と手取りの大きな差の要因となっております。
そもそも「健康保険」って何なの!?
健康保険は、病気になった時や怪我をした時に病院にかかる際に一定額を国が負担してくれる制度になります。 「学生時代までは関係なかったんですけど……」というお話を聞くこともありますが、それは親御さんの扶養に入っていた可能性が高いです。
えっ、社会保険の扶養って?
世の中には自分の稼ぐお金で保険に入れない人が存在します。 主に成人前の子どもが多く挙げられますが、収入が少ない or 全くない配偶者(夫、妻のことですね)、様々な事情があって定年前に仕事から離れた親や兄弟なども含まれます。 そういった方が保険制度を受けられるように、社会保険の扶養制度があります。
じゃあ「年金」は?
簡単に言うと、国が中心となる老後の積立金という位置付けになります。 中には70,80歳になっても現役バリバリで働く人もいますが、一般的には60〜65歳で定年を迎えます。 そうすると給与収入がなくなり生活するのが困難となります。 自分でしっかりと貯蓄ができていれば良いですが、なかなかそうもいかないのも現状。 そんな時に困った人が続出しないように代わりに老後のための貯金をしてくれるのが年金制度なのです。