
オリンピックが震災復興や保育園の開園を遅らせている!?
2020年東京オリンピック開催
前回、1964年にオリンピックが開催されて以来、56年ぶりに東京でオリンピックが開催されます。
ちなみに、10月10日が体育の日になったのは、過去のデータに基づき最も晴れやすい日を開会式に選んで、その日を記念日として祝日に制定したため。
現在は、ハッピーマンデーの導入により10月の第2週に変わっています。
スポーツの世界に身を置いてきた私にとっては、嬉しいはずの出来事ですが、様々な側面から見ると手放しでは喜べない面も見えてきます。
人手が足りない建築業界
景気も回復に向かっており(私個人としては実感は0ですが)、仕事全体の数が仕事をしたい人の数を上回り始めました。 それに伴い建築や飲食、介護や私たちの保育業界など、一般的に大変と言われながらも給与水準が低い仕事の求人への応募数がどんどん少なくなっています。 その結果、事務や営業などのオフィスワークに人材が流出し、こういった仕事の希望者が減っているのです。
建築資材も不足している
木材やコンクリートといった建築資材の数にも限りがあります。 本来、最優先すべきは震災復興や保育園の建設ですが、実情はより高い資金を投入できるオリンピックの方に流れているのです。
どちらが優先かを再確認するべき
オリンピックは国を挙げての祭典。国家の威信を世界に知らしめる良い機会。 ただ、本当に大事なのはそんな見栄なのでしょうか。それとも、震災で被害にあった人の生活や、足りない保育園の建設なのでしょうか。 人それぞれの意見はあると思います。 ただ、私は後者だと思っています。 スポーツは本当に好き。人生の大部分を占めているもの。 でも、他の人が幸せに生きることができる世の中の方が大事だと思うのです。 少しでも多くの方にこの現実を知ってもらいたい。興味を持ってもらいたい。 この記事を通じて、少しでも何かを考えてもらえれば本望です。