教えて保育の参考書(毎週更新‼)

~現役保育士が保育士目線で“保育士向け”にまとめた最新情報。男性保育士、新人保育士必見~

保育施設での労働形態、待遇など

求人がいつも出ている保育園って本当に危険??やっぱりブラック??

2017/04/10


ハローワークの求人や、保育士の募集サイトを見ていると同じ保育園の求人をよく目にする機会があります。
一般業界においては『いつも求人が出ている=ブラック企業の求人』という理論がありますが、私たちの保育業界ではその図式が当てはまらないことがあります。
今回はこの問題について詳しく説明していきたいと思います。

将来、新規開園を控えている

例えば翌年度に近隣で新規園のオープニングを控えている場合は、より早く人員を確保していくために既存園で1年間募集を出し続けることがほとんどです。 保育業界は今、空前の売り手市場です。ただ、新園の情報は開示していいタイミングが区市町村によって決まっていて、それが全体的に遅いのでそこに合わせて募集を開始すると開園までに保育士が集められないケースが多くあります。ギリギリで焦ることがないように早めに必要な保育士を揃えておきたいというのが事業者側の気持ちなのです。

コストの高い募集方法に手を出せない

一人採用するために約60万円。保育士の人材紹介サービスを利用するとこのようなコストが保育園側にかかります。 もちろん、面接設定の代行や入職までの求職者のフォローアップ、人材の安定した確保や求人を非公開で出せるため保護者の目を気にしなくとも良いといったメリットはありますが、全ての保育園にそうしたところにコストを費やす余裕があるわけではありません。 その反面、ハローワークや保育専門の求人サイトであれば、応募は来づらいですが圧倒的に低コストで募集をかけることができるため、利用をしやすくなります。このため、露出が増えることに繋がるのです。

募集条件面でマイナス要素がある

これは、『徒歩15〜20分』『駅からバスを利用』といった通勤面が主に挙げられます。 首都圏で保育士を志望する方の多くは、通勤面を重視する傾向が強く、乗り換え(バス含む)は無しが良いという方を多くいて、さらにその中でも自宅から20〜30分以内の園を希望という方が相当数います。 そうなると、駅から遠い園はほとんど希望条件外になりますが、裏を返せば『人間関係が良く、お給料も良い』という貴重な求人が眠っている可能性もあるのです。 通勤面を頑張ってでも良い雰囲気の園で働きたい方や地元の方にとっては、積極的に狙っても良いかと思います。

最後は自分の目と直感

色々お話しさせていただきましたが、最後に信じるべきは自分の目と感覚。 どんなに評判が良い園でも自分と必ずしも合うとは限りません。 反対にあまり良い噂は聞かなくとも(園の雰囲気が荒れている・サービス残業がひどいなどは論外ですが…)、働いてみたら思いのほか自分に合っているといったケースもあります。 出来る限り事前に見学などで現場を見せてもらい、総合的に判断するようにしておきましょう。
ちなみに私が何百という園を見てきた中で雰囲気をチェックする際のポイントは、挨拶をした直後に先生方が良い表情をしているかどうかです。ふとした時の表情は気のゆるみが出やすいところ。ここで良い表情をしていれば本当に充実した保育者生活を送っている可能性が高いです。


-保育施設での労働形態、待遇など

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。