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保育現場に出る時に大事な話

保育園にライブカメラは必要?

2017/10/05


近年、保育園におけるサービスの一環として、ライブカメラの導入が増え始めています。
今回は、『そもそも、ライブカメラってなーに?』といった疑問に対する回答や、実際に設置している保育園で働く保育士さんのリアルな声。また、カメラの映像を見ている意外な方々の存在などについての情報をお伝えしていきます。

保育園のライブカメラとは?

ライブカメラとは保育園内の複数箇所に設置されているカメラで撮影されている映像を、保護者の方々がリアルタイムでいつでも見ることができるサービスです。これを設置することにより「自分のこどもが保育園でも元気に過ごしているか」「今、どんな活動を行っているか」といった情報を確認することができます。
また、2011年の東日本大震災の際は電話が繋がらない中で、ライブカメラを通してこどもの安否を確認することができた親御さんも相当数いらっしゃったようです。

保育士さんはライブカメラをどう思っている?

ライブカメラが存在することで、常に監視されているプレッシャーに悩んでいる保育士さんが多いのでは?
こんな疑問を持ったため、実際にライブカメラを導入している保育園で働くスタッフの方々にインタビューをしてみました。
すると意外なことに、「最初の2週間くらいは気にはなったけど、すぐに慣れてきた。」「そもそも保育の現場は忙しくてカメラの存在なんて気にしているヒマなんてない。」といった感じでほとんどの方が気にしていない&すぐに慣れたとのことでした。
中には、「夜遅い時間だと子どもも減って静かになり、保護者の方がカメラを見ようとしたときのカメラが動く音が聞こえるため、お母さんを安心させるためにこどもとカメラに向かって一緒に手を振ったりしています」なんておっしゃるツワモノもいました。
また、カメラがあることで常に背筋を伸ばすようにして猫背が治ったなんて面白エピソードをお持ちの方や、「保育中の自分を見返して動き方を反省したりしています。」といった意識の高い人も何人もいました。

保育園のカメラ映像を見ている意外な人とは?

セキュリティ面を徹底する必要があるため、基本的に保育園のライブカメラを見ることが出来るのは、ログイン用のIDやパスワードを知っている方になります。
となると、ほとんどがお父さんやお母さんだろうと思いますが、少し意外な回答が返ってきました。
保育園に預け初めて数週間のうちは、保護者の方々は毎日のように映像をチェックしている様なのですが、だんだん保育士との信頼関係が築けていく事に加え、飽きもくるようでほとんど見なくなります。
意外な事にライブカメラの閲覧層で多いのは、離れて暮らしているおじいちゃんやおばあちゃんのようです。
かわいいお孫さんとなかなか会うことが祖父、祖母の方々に子どもの元気な姿を見てもらう機会を作ることができるのもライブカメラの大きな魅力のようです。


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