保育園や幼稚園でも産休や育休は取れる?
2016/08/16
保育業界の求人情報を見ると書いてあったりなかったりするのが産休(産前産後休暇)と育休(育児休暇)の記載。 今回は保育園や幼稚園での現状や、業界全体の動向を踏まえながら、制度についてお話ししていきます。
保育園、幼稚園の経営者は産休・育休を取られると困る?
例えば明日からあなたが産休と育休に入り始めるとします。当然、戻ってくる前提でのお休みとなりますので、復帰後の枠を一つ残しておかなければなりません。
そうなると、園の労働力は1人欠けている状態となります。
この1人を補うために新しく職員を雇う必要がありますが、正社員として雇ってしまうとあなたが戻ってきた時に職員数が1人多くなってしまいます。
こうなることを防ぐためには、期間の定めのある契約社員を雇う方法がありますが、現在は正社員の求人が増えていることによって、契約だとほとんど応募が来ません。
もう一つの方法として派遣を雇う方法もありますが、どうしてもコストが高くなってしまいます。
最近は保育業界も産休・育休が取りやすい!?
ですが、首都圏を中心に産休・育休を取りやすい保育園が増えてきています。
この理由としては、保育士不足と新規開園が挙げられます。
まず、業界全体が慢性的な職員不足に陥っているため、もしもの時に備えて1人でも多くの職員を確保しておきたいという考えに変わってきています。
また、新規開園をする際はかなりの数の職員の枠が新たに生まれるため、戻ってきやすい環境になります。
法律上は?
まず、産前産後休暇についてはほぼすべての従業員が対象となります。
(休暇中に契約期間が終わってしまった時のみ対象外となります)
また、育児休業についても細かい規定はありますが、1年以上働いている期間の定めのない正社員であれば取れるルールになっています。
ただ、本来絶対あってはならないことですが、保育園や幼稚園、一般業界であれば小さい会社など一人の価値が重要な職場では、暗黙の了解として取りずらくなっているケースが多くあります。
保育業界で産休、育休を取りたい人へのアドバイス
このように、本来であれば制度上は取れる確率の高い産休・育休ですが、やはり取りづらい雰囲気の園も存在します。
一番は自分自身で周りを巻き込みながら動いていくことが大事ですが、なかなか難しい面もあります。
そうなると園の探し方ですが、基本的には産休・育休についてのアピールがある場所だったり、新しい園を開園している法人を選ぶのも手だと思います。