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保育施設での労働形態、待遇など

メリットとデメリットは?保育園のオープニングスタッフ

2017/10/11


待機児童が増え続けていることを受けて、大都市を中心に保育園の開園ラッシュが続いています。
転職者の方々から人気の高い保育園の【オープニングスタッフ求人】ですが、今回はそのメリットとデメリットについてお伝えしていきます。いいところばかりを見ていて入った時に「さぁ大変」とならないようにしっかりと知っておきましょう。

保育園のオープニングスタッフのメリット

ゼロから一つの保育園を作る喜びがある

法人の保育理念はあるものの、『これからどういった園を作っていくのか』という部分は施設長を始めとした職員の手にゆだねられます。準備する絵本やおもちゃ、環境設定や職場の雰囲気などたくさんの事をこの時期に決めていきます。
みんなで相談しながら意見を出し合って、忙しくもこれからの希望に溢れた未来に向かって本当に楽しい時間が流れていきます。

人間関係も新たにスタートできる

法人内の系列園から異動してくる方も中にはいますが、ほとんどの方が『初めまして』の状態からスタートします。
すでに出来上がった環境に入っていくよりもスムーズに人間関係を築くことが出来るといった声もよく聞こえてきます。

園舎や遊具がキレイ

新築の園が多いため、園の外観だけでなく園舎の中や保育中に使用する遊具などもピカピカの状態で保育をすることができます。
最初の頃は職員の方々も綺麗なままの状態を保ちたい一心でこれまで以上に自主的に掃除を頑張る傾向が見られます。

デメリット

子どもがなかなか落ち着かない

正直なところ、一番のデメリットはここだと思います。
既存の保育園であれば0歳児以外の新しい子はほとんどが持ち上がりですが、オープニング園の場合は転園の子を除き保育園に通うのが初めてです。現場を体験したことがある方ならわかると思いますが、全年齢で慣らしの時期を一斉にスタートする事になります。
これまでの積み重ねで上の年齢の子たちが落ち着いている園であれば、大変な0歳児クラスをみんなでフォローするという環境が出来上がりますが、新園の場合はどの年齢もバタバタしているため、秋くらいまで忙しい時期が続くことがあります。

地域との連携作りが大変

また、地域の方々との連携もゼロベースから始まるため、何もない状態から作っていかないといけません。
初年度は運動会で学校の校庭を借りる相談や、園医さん探し、プールがない場合は近隣の保育園に挨拶に行って一緒に遊ばせてもらうお願いなどやるべきことが山ほどあります。また、書類などを作成する時に以前のものを参考にすることもあるかと思いますが、そういったものもない場合がほとんどのため、手探りで進めていく分大変だと言えるでしょう

新規開園はいつまで続く?

少し難しくなってしまいますが、この問題については経済の状況や新規開園の進み具合によって変わってくるため、専門家の間でも意見が分かれています。

ただ、大多数の意見では5〜10年と言われており、筆者自身もあと10年と予測しています。
デメリットもお伝えいたしましたが、それでも人気のオープニングスタッフの求人にチャレンジしてみたい方は、開園ラッシュが終わってしまう前に早めに動いた方が良いかと思います。


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