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保育関連の施設による特徴

社会福祉法人と株式会社

2016/08/12


今回は社会福祉法人=社福と株式会社のそれぞれの特徴についてお伝えしていきます。
先にお伝えしておきますが、具体的にどちらが良いという答えはありません。その方の価値観によって変わります。

就職先を決める際の一つの材料にしてもらえると幸いです。
また、例外として複数園運営している社会福祉法人が存在します。最後に補足の説明も加えておりますので、そちらもご覧ください。 それではいくつかの項目ごとにお伝えしていきます。

月収は株式、年収は社福

月々のお給料を比較すると、株式会社の方が高いことがよくあります。しかし、年収を計算すると社会福祉法人の方が平均的に高いです。
この差が生じる主な理由としては賞与にあり、株式会社の支給額の平均が1.5〜2ヶ月であることに対し、社会福祉法人は3〜4ヶ月支給されるところが多くあります。

開所時間は社福の方が短い

シフトの幅に関係する保育園の開所時間については、社会福祉法人の方が短い傾向があります。
これは新しく開園するための条件として、自治体が長い開所時間を求めることが多くあり、新規参入の数が圧倒的に株式会社の方が多いためです。

株式会社は新たな意見が通りやすい

認可保育園への株式会社の参入は2001年となっており、まだまだ歴史が浅いため、発展途上のところが多いです。
こうした環境であるため、みんなで保育方針を作成中というところも多くありますので、若手の方でも意見が通りやすい環境であることがよくあります。

反対に社会福祉法人については経験豊富なベテランの先生が多いです。
年功序列の場合が多いため、なかなか意見はしづらいですが、メリットの部分では先輩からたくさん学ぶ環境が整っています。

管理職になりやすいのはどっち!?

これはズバリ株式会社です。
理由としては、社福については理事長を始め、園長や副園長、事務長の枠を一族でやってることが多くあり、生え抜きで頑張っても主任止まりということがあります。

その主任の枠も先輩が抜けない限りは空かないため、20年経っても副主任やリーダーで終わる可能性があります。
株式会社については経験年数が短い職員が多いため、10年ほどの経験があれば園長になれます。
また、新規開園を積極的に進めてる会社も多いため、管理職の枠が空きやすい傾向にあります。

複数園運営の社会福祉法人

ごく一部ではありますが、毎年数園ずつ新規開園を続けている社会福祉法人もあります。
特徴としては、月収も高く賞与も株式会社以上出るため、年収がかなり高いです。

また、開所時間は園によって異なり、古くからある園は短く、新しい園は長い傾向にあります。
管理職の枠も比較的空きやすい傾向にあるため、株式会社ほどではないもののチャンスは多くあります。


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