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保育施設での労働形態、待遇など

保育士派遣のメリットとデメリット

2016/08/12


近年、保育業界で派遣で働く方が増えています。今回はどういう方が向いているのかメリットとデメリットをふまえて説明していきます。

派遣が向いている方

1,主婦の方

9:00〜18:00といった固定シフトで働ける場合が多い派遣は、家事や子育てとの両立で時間に制約がある方にとっての最大の魅力といえます。

2,保育以外に夢がある方

実際にあったケースですが、将来的にカメラマンとして独立するという目標を持った方が週3日は保育園で働き、残りの週2日はカメラの仕事をしている方がいました。
このように週5日働けない方や、自分の時間を作るために残業をしたくない方にとってもオススメの雇用形態です。

3,月収重視の方

正社員の月給は、約200,000円ですが、派遣の場合は時給1,400×8時間×週5日×4週間=224,000円となりますので、約20,000円も派遣のほうが高くなります。

派遣が向いていない方

1,一つの園で長く働きたい方

現在の派遣法では一人の方が一つの園にいられる期間は3年間と定められています。
もちろん、パートとしてのお声がけがある可能性は高いですが、給与が大幅に下がる可能性があります。

2,年収重視の方

月給のくだりで少しお話ししましたが、先ほどの計算でいくと12ヶ月で月々の給与は288,000円高くなります。
ただ、正社員であれば賞与が2〜4ヶ月分くらい出ますので、基本給が18万円だとしても36〜72万円くらい上乗せになります。
また、正社員の場合は昇給も期待できますので、長期的に見ると派遣よりも給与が高くなります。

3、一人暮らしの方

現在、首都圏では保育士不足対策として『借り上げ社宅制度』をおこなっています。
この制度を利用すれば、東京やその周辺でもほぼ無料で住むことができます。
ただ、派遣スタッフについては制度の対象外ですので、家賃を全て払うケースがほとんどとなります。

4、首都圏以外にお住まいの方

保育業界の派遣は産休代替や育休代替といった特別なケースを除き、正社員が見つかるまでの代わりという位置付けがほとんどです。
首都圏ではかなりの数の保育園が保育士不足で困っており、派遣の求人枠もたくさんありますが、地方ではそもそも正社員の求人枠さえ少ない状況のため、ほとんど派遣の求人枠は出てきません。
なお、少し個人的な意見になってしまいますが、新卒さんはもちろんのこと、はっきりとした理由がない限りは派遣を選ぶことはオススメしません。


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