
保育施設ごとの無資格求人の違い
2019/05/15
今回は無資格(保育系の資格をまだお持ちでない)の方の各施設形態ごとの位置づけや、採用されるコツについてお話ししていきます。
認可保育園、認証保育所といった施設形態ごとの配置基準や採用されるためのコツを書いておりますので、既に保育士をされているはもちろん、保育士養成校で勉強中の方もお時間があれば就職活動をするうえで参考にしてもらえると嬉しいです。
保育施設によっての違い
認可保育園
基本的には保育士の資格を持った方のみが保育従事者としてカウントされるため、無資格の方の求人枠は非常に限られてきます。
具体的には有資格者の配置基準通りでは保育が手薄になってなってしまう場合のフォロー要員としての雇用や、朝・夜のパート・アルバイトとしての短時間での採用が中心となっています。
なお、小規模認可のA型についても全て有資格者と定められておりますので、同じことが言えます。
認定保育室・認証保育所
東京都認証保育所や横浜保育室がこれに当たります。
自治体によって多少差はありますが、職員の配置基準のうち約7割は保育の有資格者を配置しなければならないという規定があります。
このルール、裏を返せば常勤としてカウントできる残りの3割は資格なしの方でも大丈夫ということになります。
実際に無資格の方向けのフルタイムの仕事の募集が多いのはこの施設形態となります。
ちなみに小規模認可のB型については、保育従事者の半数以上が保育士であればOKとなっているため、認定保育室や認証保育所以上に無資格の方の比率が高くても良いことになっています。
院内保育室・事業所内保育室
保育園の運営事業者が、病院や会社から委託を受けて運営していることが多いため、全てのスタッフが保育士で固められていることがほとんどです。
院内や事業所内で働きたい場合は、保育士試験などを受験することによって資格を取得するか、稀に無資格の求人枠が出てきた時に書類選考で落ちてしまわないように、認可保育園や認証保育所での実務経験を少しでも多く積んでおいたほうが良いと思います。
採用されるコツ
現在は保育士不足ではあるものの、無資格の募集枠についてはそこまで多くないのが現状です。それも踏まえ、今回は実際に採用される方の特徴を挙げていきます。
1、既に保育経験がある
変な癖がついているのを嫌がるなどの一部の例外を除き、基本的には現場での動き方や保育園の流れを知っている経験者が最も優遇されます。ただ、これで終わってしまってはこれから経験を積んで頑張っていきたいと思っている方々にとって参考になりませんので、2以降は無資格で未経験の方の就職活動の仕方について説明をしていきます。
2、とにかくたくさんの保育園を受ける
過去の職歴などにもよりますが、未経験で資格がない方が採用される確率は約20%程度です。
これは5園受けて1園受かる程度の確率なので、初めのうちは複数受けることが重要となります。
3、時間を限定しない
主婦の方の場合は仕方がない部分もありますが、特段の事情がない限りは早番や遅番も対応するようにしましょう。
朝は起きるのが辛いとか夜は眠いといった気持ちもわかりますが、今は踏ん張り時です。
4、広い範囲で探す
できれば近いところがイイというのが本音だとは思いますが、経験を積むまでは通勤も頑張りましょう。
最初は大変ですが、1〜2年継続すれば経験者となり、次の転職の際に有利になります。
また、保育士の資格を取れれば時間や勤務地もかなり融通がきくようになるので、保育士試験での取得を目指すこともオススメします。